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脱!いい顔さん

~上司・部下の隔たりを超えて~

マニュアル

‶アサーション″で目指せ「指摘、自己主張上手!」

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タツオネポイント

早わかり!

〇自分も相手の気持ちも尊重したいときは『アサーション』が有効!

〇『アサーション』をするときには、

・「私は」などの一人称を主語にする『アイ・メッセージ』を使う

・①状況や問題、言動などを描写 

 ②自分の気持ち、考え、意見を表現 

 ③相手にとってほしい行動やお願いをする 

 ④「ノー」と返ってきたら、次にどうするか考えておく   

 という順番で行うべし

『非言語コミュニケーション』にも気を付けるべし

〇『アサーション』ができるようになれば自己肯定感も高まる可能性が!

キャラクター紹介

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鰯田(イワシダ)さん

​ カニカマ水産株式会社の新入社員。相手の顔を気にしてなかなか意見が言えない性格。

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​ コミュニケーションに困る魚の前に現れてアドバイスをしてくれる不思議なクリオネ。

​タツオネ

​これまでのお話

​ カニカマ水産株式会社に入社したばかりの鰯田さんは相手の顔色を窺いすぎてしまう性格ゆえ、プロジェクトリーダーの鮟光内(アンコウチ)さんに間違いの指摘や意見の主張ができずに悩んでいた。

 そんな時、突然現れた謎のクリオネ、通称タツオネのアドバイスから鮟光内さんのことも

傷つけずに上手に指摘や自己主張ができるようになったのだ。同時に、リーダーに積極的に働きかける力も手に入れた鰯田さんなのであった。

詳しいストーリーはアニメ動画

「脱!いい顔さん ~部下編~」をチェック!

今回のテーマ:アサーションを使えるようになろう!

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鰯田さん、『アサーション』を使って鮟光内さんに指摘、うまくいったねぇ!

その節はどうもありがとうございました…!

鰯田さんは指摘したくてもなかなか出来ないでいたよね。でもね、社会人43人にアンケートに協力してもらったところ、約6割の人が上司やリーダーに指摘したいと思った経験があると答えたんだ。さらに、実際に上司に指摘したことがある人をあわせても約7割の人が上司やリーダーに対してもっと意見を言っていきたいとも答えているんだ。結構みんな“指摘する”ことに関しては悩みがあるのかもしれないね。

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自分と同じだ~~~。タツオネさん、自分も上司もお互い気持ちよく意見を伝え合えのを今後もしていきたいので『アサーション』についてもっと詳しく教えてもらえませんか!

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もちろんだよ!

『アサーション』は『自分も相手も大切にする自己表現』のことだったよね。もっと詳しく言えば自分の意見や考え・気持ちを正直にその場にふさわしい方法で表現すると同時に、相手の言いたいことも聴いたり理解しようとする表現方法のことだよ。

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『アサーション』とは

・自分の気持ちを大切にしながら自己表現の方法を選び取り、自分だけでなく他者も尊重する表現方法のことである。

・アサーティブな表現方法を選ぶ過程で、自分がどのように感じ、自分自身がどのようになりたいかに気付くこともできる(用松・坂中,2004, 鈴木, n.d.)。

・相手の間違いを指摘したり自分の意見を相手に伝えたいとき、アサーティブ(アサーションの形容詞)な表現をすることができれば、相手の気持ちも尊重しながら自分の気持ちを伝えることができるのである。

『アサーション』ができれば、自分がどう感じているかも気付けるんですね。確かに、鮟光内さんに指摘するとき、自分がどうしたいと思ってるのか再確認できてた気がします!

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うんうん。『アサーション』を使って指摘するときの手順として『DESC法』を使うって言ったよね。これの手順についても詳しく説明するよ。

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『DESC法』

1.D=describe (描写する)

○自分が取り上げようとする状況や問題、相手の言動などを描写する。 

・「事実」を客観的かつ具体的に表現する。 

・推測や自分の考え,気持ち,意見等は入れない。

2.E=express, explain, emphathize (表現する、説明する、共感する)

○自分の気持ち、考え、意見をアサーティブに表現

アイ・メッセージを使う

3.S=specify (特定の提案をする)

○相手にとってほしい行動やお願いをする

・なるべく具体的、現実的かつ小さな変化で済むようなことを考える

・命令ではない、「言わなくてもわかるだろう」と考えてはいけない

4.C=choose (選択する)

○相手も「イエス」「ノー」の選択ができるため、「ノー」と返ってきたら次に自分がどうするか考えておく。

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そうそうこの手順で鮟光内さんに指摘しました!

うまくいってよかったよ。

あ、でもここからはね、さらに意識してほしいことを教えるよ。アサーティブな表現をするときには『アイ・メッセージ』を意識してほしいんだ。

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『アイ・メッセージ』…?

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『アイ・メッセージ』とは

・アイ・メッセージとは、「私は」嬉しい、「私は」悲しい、のように、一人称を主語とした伝え方のことである(佐藤,2020)。

・相手に指摘をするときに「あなたは」ここがだめ、「あなたは」こうするべき、と伝えるのではなく、「わたしは」こうしてほしい、「わたしは」こうだと嬉しい、というアイ・メッセージでの伝え方をすることで自分の気持ちを尊重するとともに、相手を否定することなく相手の気持ちも尊重することができる。

アサーティブな表現をするためには『アイ・メッセージ』が必要だということはわかりました!

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うんうん。

最後にもう一つだけ、アサーティブな表現をする上では『アイ・メッセージ』に加えて『非言語コミュニケーション』にも気を付けてほしいんだ。

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『非言語コミュニケーション』

アサーティブになるには、

・相手を確認するように目を見る

・表情や声のトーンにも気を配る

・話す際には、「えーと」などあまり良い印象を与えない余分な言葉は入れない方がよい

(鈴木教夫, n.d.)

​(非言語コミュニケーションについてもっと詳しく知りたい方は、あすコミュ!会議・ミーティング編へ!

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自分の意思がしっかり伝わらなければ『アサーション』が成り立たないからね。意思がしっかり伝わるように『非言語コミュニケーション』に気を付けてほしんだ。

『アサーション』をするときは、『DESC法』の手順に沿って、『アイ・メッセージ』と『非言語コミュニケーション』に気を付ける!ですね?

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その通り!ちなみに実際に‶人間界”で上手に自分の意思を伝えられた社会人の方の経験談を紹介するから参考にしてみてね。

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損害保険会社勤務
​損害部担当
​入社1年目 Nさん

 私はまだ入社一年目と入りたてなのですが、先輩に意見を求められたらしっかり意見を伝えるようにしています。その際に気を付けているのは、①「相手の話をしっかりと理解する」②「そのうえで相手の意見を否定せず、そこに自分の意見を付け加えるようにする」ということです。こうすることで相手を不快にさせることなく自分の意見を伝えられます!また、上司の方も新入社員としての意見を求めて私に聞いてくださることも多いので、新入社員だからと気負いすることなく、しっかりと意見を伝えることがお互いにとってプラスに働くと思います。

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メーカー勤務

人事職担当

​入社3年目 Tさん

 私は上司などに指摘や自己主張をしたい時は、相手の言動自体を否定するのではなく、「一緒に」物事を改善するための提案をするということを意識しています。相手を「敵」ではなく、一緒に仕事をする「仲間」であると意識することで相手に寄り添いながら指摘や自己主張ができます。また、意見を我慢せずに伝えたことで「自分の意見を聞いてくださった」という自信も沸き、相手の方との関係性もよくなったように感じます!1度しっかり自分の意見を伝えられると次も伝えやすくなるので、まずは我慢せずに自分の意見を伝えてみることが大切だと感じます。

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人間界の皆さんも色々と心掛けていることがあるんですね~。参考になります!

ちなみに『アサーション』ができるようになることも含めて、コミュニケーション能力を高めることは自己肯定感を高めることにもつながるというメリットがあるんだよ。
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コミュニケーションと自己肯定感

・コミュニケーション能力を向上させると自己肯定感も向上するという研究結果がある(武田,2020)。

・日本の若者は諸外国に比べて自己を肯定的にとらえているものの割合が低く、特に10代後半から20代前半にかけて諸外国との差は大きくなっているのが現状である(内閣府)。

・アサーションなどでコミュニケーション能力を高めることができれば、自己肯定感も高めことができ、この問題を解決することができる可能性がある。

コミュニケーション能力を高めると自己肯定感も高められるのかぁ~!まずは『アサーション』、しっかりできるように頑張るぞ~!タツオネさん、ありがとう!

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〈参考文献〉

佐藤 友哉(2020)『アイ・メッセージは保育にも有効か ―保育内容「言葉」に関する授業を通じて―』 清泉女学院短期大学.

https://seisen-jc.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=536&item_no=1&page_id=27&block_id=29

鈴木 教夫「27 アサーション・トレーニングンの理論と実践」

http://jascg.info/wp-content/uploads/2015/03/6259006b2f939b0b6200825f8fa9e3e2.pdf

 

武田 昌之(2020)「自己肯定感にコミュニケーション能力活 用学習が与える影響の考察 : 小学校におけるPBLを活用した授業実践を通して」信州大学大学院教育学研究科高度教職実践専攻.

https://soarir.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=21199&I tem_no=1&page_id=13&block_id=45
 

玉瀬 耕治・馬場 弘美(2003)「アサーションに及ぼす場の認知の影響に関する研究」奈良教育大学学術リポジトリNEAR.

https://nara-edu.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=7746&item_no=1&attribute_id=17&file_no=1

 

内閣府「特集1 自己認識」

https://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h26honpen/tokushu_02.html

 

用松 敏子・坂中 正義(2004)「日本におけるアサーション研究に関する展望」福岡教育大学.

http://libopac.fukuoka-edu.ac.jp/dspace/handle/10780/505

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