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脱!いい顔さん

~上司・部下の隔たりを超えて~

マニュアル

​褒めると叱るのバランスを意識しよう!

〜お願い〜

正しい叱り方の説明を読む前に以下の点に注意してください。


・間違った叱り方は、パワーハラスメント(パワハラ)につながる可能性があります。部下を叱る際、自分がパワハラをしてしまっていないか常に客観的な視点で自分を確認してください。


・何がパワハラにあたるかは、以下の厚生労働省のHPなどを参考にしてみてください。


厚生労働省『職場のパワーハラスメント』https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002d1om-att/2r9852000002d1q3.pdf
厚生労働省『ハラスメントの定義』https://www.no-harassment.mhlw.go.jp/foundation/definition/about

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・部下を叱るときは『褒める』と『叱る』をバランスよく行うべし

・『褒める』と『叱る』の両方を行うことで部下の自己肯定感が上がる

叱る前には、必ず褒めてあげるべし

タツオネポイント

早わかり!

キャラクター紹介

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鰤宮(ブリノミヤ)さん

​ カニカマ水産株式会社の管理職になりたて。部下に嫌われたくないためいい顔しがち。

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タツオネ

​ コミュニケーションに困る魚の前に現れてアドバイスをしてくれる不思議なクリオネ。

​これまでのお話

​ カニカマ水産株式会社で管理職になったばかりの鰤宮さんは、遅刻してばかりの部下の笠合さんを叱れず、上司としてのコミュニケーションの取り方に悩んでいた。

 しかし、そこに突然現れた謎のクリオネ、通称タツオネのアドバイスから上手に笠合さんに叱ることができ、鰤宮さんは笠合さんとの信頼関係や上司としての自信を得ることができたのだった。

詳しいストーリーはアニメ動画

「脱!いい顔さん ~上司編~」をチェック!

今回のテーマ:褒めると叱るのバランスを意識しよう!

タツオネさん!あれから、笠合さんとは前よりもずっと良い関係になれて、毎日仕事が充実してます!

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おぉ〜!それは良かった!鰤宮さんが勇気を出して行動したおかげだね。

はい!でも、まだ部下を叱ることにあまり自信がなくて…。上司としてどうやって叱ればいいのか、もっと詳しく知りたいです。

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そう来なくっちゃ!僕も鰤宮さんに教えてあげたいことがまだたくさんあるんだよ。じゃあ、どうやって部下を叱ればいいのか詳しく説明していくね。まずはおさらいから!叱るときに大切なことは何だったかな?

え〜っと、『褒める』と『叱る』をバランスよく行うことです!

正解!鰤宮さん、ちゃんと覚えていてくれて嬉しいよ。これはConfirmation Theoryというコミュニケーション理論がベースになっているんだったよね(Dailey, 2006)。このConfirmationというのは『あなたは価値のある尊敬されるべき一人の人間である』というメッセージを送ることなんだ。じゃあ、このメッセージを相手に伝えるために必要な2つの要素は何だったかな?

『受容』と『チャレンジ』です!

大正解!鰤宮さんすごいよ!『受容』とは、相手をありのままに受容することで、『チャレンジ』とは、相手の成長を促すために様々なチャレンジをさせること。つまり、ここでいう『褒める』は『受容』に当てはめることができて、『叱る』は『チャレンジ』に当てはめることができるんだ。

じゃあ、どうしてこの2つの要素が叱るときに大切なんですか?

Confirmation Theoryでは、この2つの要素が組み合わさることで相手の自己肯定感が上がると言われているんだ。つまり、『褒める』と『叱る』が組み合わさることで、部下の自己肯定感が上がり、部下の仕事に対する意欲も向上する。これこそが部下の上手な叱り方というわけだよ。実際に上司の方から褒められたり叱られたりした経験談を紹介するね。

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メーカー勤務

人事職担当

​入社3年目 Tさん

 褒められた経験についてですが、私の会社では「褒める」という文化が会社全体にあります。この文化もあり、上司の人は部下に対して「こういうことをしてくれて良かったよ」や「ありがとう」をきちんと伝えてくれ、取り組んだことを必ず認めてくれます。これは人事として全体に促していることでもあるのですが、私自身も上司の方によく言ってもらえます。

 叱られた経験については、自分が何かミスをしてしまった時に叱るというよりも「レベルアップのためには次はもっとこうしたほうがいいよ」や「これはあくまでもあなたの成長のために言っているんだよ」と伝えてもらうことが多かったです。

【Confirmation Theory】(Dailey, R. M. 2006)

Confirmationとは?

「あなたは価値のある尊敬されるべき一人の人間である」というメッセージを送ること

 

Confirmationを構成する2つの要素

  1. 受容

相手をありのままに受容すること(ここでは「褒める」にあたる)

  1. チャレンジ

相手の成長を促すために様々なチャレンジをさせること(ここでは「叱る」にあたる)

 

 この2つの要素である「受容」と「チャレンジ」が組み合わさることで相手の自己肯定感が上がる

つまり、「褒める」と「叱る」が組み合わさることで部下の自己肯定感が上がり、部下の仕事に対する意欲も向上する➡︎部下の上手な叱り方

なるほど〜。でも、どうして『褒める』と『叱る』の両方が必要なんですか?『褒める』だけじゃダメなんですかね?

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鰤宮さん、とってもいい質問だね!実は、この2つの要素のどちらかが欠けていては、相手の自己肯定感を上げることはできないんだ。もし『チャレンジ』が欠けている場合、相手は『自分は期待されていないのではないか』という不安を抱えてしまうんだ。相手に『チャレンジ』を与えることで『あなたはこれもできる』『あなたには伸びしろがある』つまり、『あなたの成長を期待している』というメッセージになるんだよ。このメッセージが相手に伝わることで、信頼関係も向上するんだ。

へぇ〜。じゃあ、もっと積極的に叱ってもいいんですね!

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ううん。それはちょっと違うんだ。もし『受容』が欠けている場合、いくら『あなたの成長を期待している』というメッセージを送っても、相手は『いつか見放されてしまうかもしれない』という不安を抱えてしまうんだ。この場合、相手にとって『叱る』が『恐怖』になってしまう。だから、叱る前には必ず褒めてあげる必要があるよ。

なるほどなるほど。じゃあ、部下の成長のためには『褒める』と『叱る』の両方が必要であり、尚且つ叱る前にきちんと褒めて、相手を受容してあげることが大切なんですね!

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そういうこと!じゃあここで実際に社会人の方が理想にしている、部下の指導方法を紹介するね。

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損害保険会社勤務
​損害部担当
​入社1年目 Nさん

 私は褒めることを中心に取り入れていきたいと考えています。注意しなければならない場面では、褒める中で「1つ言うとしたら〜かな」と、ただ叱るのではなく部下を褒めつつ、上手くバランスを取りながら注意したいです。また日頃からFBを行いコミュニケーションをきちんと取ることで信頼関係を築き、その関係の中で指導していきたいです。

コミュニケーション学って面白いですね!タツオネさん、ありがとうございます!

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〈参考文献〉

Dailey, R. M. (2006). Confirmation in Parent–Adolescent Relationships and Adolescent Openness: Toward Extending Confirmation Theory. Communication Monographs.

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