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海外の人との会議
教えてタツオネ!
☆このページの早わかりポイント!☆
✓文化的背景の違いから問題が起こる可能性がある
✓不明確な部分が多いとコミュニケーションの深さや親密さに影響する
✓相手に対する不明確な部分を少しでも減らすために、事前に知識をつけておくとgood!
総務省によると、日本の総人口は2008年をピークに年々減少しています(総務省, 2017)。
この影響を受け、日系企業は海外展開に力を入れる動きが高まっています。企業のグローバル化に伴い、海外の人と商談する機会が増えることが予想されます。
このページでは、文化的背景の違いが原因で起こりうる問題を取り上げ、コミュニケーション学の視点からどの様に問題解決へとアプローチできるかを考えていこう!
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ABC会社
はなこさん
ー入社1年目(裁量権多い)
ー女性
ー英語ビジネスレベル
ー相手に合わせる性格
XYZ会社
マイクさん
ー男性
ーアメリカ人
ーネイティブスピーカー(英語)

状況説明
はなこさんとマイクさんは共同で服を制作することになりました。1回目の会議では、予算の7割を服の装飾に割り当てると決まりました。しかし、はなこさんの会社で再度検討したところ、機能性を重視した方が良いという結論に至りました。これから、はなこさんはマイクさんと2回目のミーティングを実施しようとしています。今回の会議では、はなこさんはマイクさんにそのことについて伝え、納得してもらう必要があります。
前回デザイン重視で制作すると決まったので、うちのデザイナーに頼んでいくつかデザイン案を出してもらいました!ぜひみてください!!
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(機能性重視でいきたいと伝えないといけないけど、伝えづらい雰囲気だな…)
あ、えーと、わかりました…
こちらが資料です!
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素敵ですね。しかし我が社でもう一度検討した結果、予算の使い道を 機能性に重視したものがよいと思ったのですが…
このデザインでも機能性にも予算をまわすことができるので、全然大丈夫ですよ!
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えーと、でもやはりより良い繊維を購入するためには…
(え、なんで察してくれないの?!今後の取引もあまり前向きに考えることができないな…)
マイクさんはどうしてはなこさんの意見を汲み取ることができなかったのでしょうか?
1つの原因としてハイコンテクストとローコンテクストの違いがあります。
〇ハイコンテクスト文化:
言語に頼らず、非言語コミュニケーションやその場の雰囲気を読み取ることが一般的に求められる(国:日本・アラブ諸国・フランスなど)
〇ローコンテクスト文化:
言語に頼っているためストレートに物事を伝えることが一般的に求められる(国:ドイツ・アメリカ・スウェーデン・北ヨーロッパ諸国など)
(Edward, H.,& Mildred,Hall, 1990)

国によってメッセージの伝え方が違うんだね!
職場ではハイコンテクストとローコンテクストにより
以下のような違いがみられます!

(Edward, H.,& Mildred,Hall, 1990)
このような大きな違いがあるにも関わらず、「知っていて当たり前」という無言の期待 (宮原, 2006)を持ったままコミュニケーションをとるため、衝突が起こってしまうことがあります。
お互いの文化の違いからすれ違いが生じ、関係が悪化する可能性もあるのです。
相手に対する不明確な部分を少しでも減らすために、事前に相手の文化を知識として取り入れることが大切です。また、その場の雰囲気を読み取るハイコンテクストの人と物事をストレートに伝えるローコンテクストの人がお互いに正しく理解できるように言語を調節し、両者が歩み寄ることが重要です。(Hall,1990)
また、Berger& Calabrese (1975)の Uncertainty Reduction Theoryによると、
相手に対する情報が少なく不明確な部分が多い場合は、コミュニケーションの深さ、親密さが低くなると言われています。さらに、相手の不明確な部分が多いと、その相手への好意が下がることにも繋がってしまいます。その結果、会議の相手との信頼関係構築に問題が生じてしまう可能性があります。
海外の人と会議・ミーティングをする際には、文化の違いによってお互いの不明確な部分が多いため、話し合いが上手くいかないことがあるのです。

確かに相手のことを知れば知るほど好きになることってよくありますよね!
事前にお互いの文化についての知識を持ち、
歩み寄ることがとても大切なんだよ!
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[参考文献]
総務省,2015, 「ICTが拓く未来社会」,<https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h27/html/nc251110.html>(2020年10月6日閲覧)
宮原哲(2006)『入門コミュニケーション論』松伯社
Berger, C. (1975). Uncertainty reduction theory. In Griffin, E., Ledbetter, A. & Sparks, G.(Eds.) A First Look at Communication Theory, 109-120.
Edward, H.,& Mildred,Hall. (1990). Understanding Cultural Differences. Intercultural Press.


